デザイン年賀状公式ブログ

年賀状甲子園の優勝校が決定

第4回目となった年賀状甲子園も、広島県立呉工業高等学校の優勝という事で、ようやく幕を閉じる事ができました。作品集のデザインと発注も土曜日に終了。随分長い道のりでした。後は作品集の印刷仕上がりと発送を待つだけ。今回は三桁の高校の参加で、半端じゃない労力を必要とされました。スタッフの堀さんが専属で関わってくれ、さらに他のスタッフも少なからず終了迄に時間をかけて関わってくれました。社員数が少ない会社としてはこのイベントが少しずつ負担になってきた事は確かです。本来、うちのような中小企業が手を出すべき企画ではないかもしれません。費用もそれなりに掛かっていますが、それでも人のやらない事をやりたい、人と違う事をしようという気持ちがある限り、何とか頑張って続けて行こうと考えています。 第4回の結果は以下の通りとなります。

■優勝　...広島県立呉工業高等学校
■準優勝...福島県立光南高等学校

■テーマ別MVP
イラスト部門　　...兵庫県立長田高等学校
写真部門　　　　...山形県立米沢商業高等学校
ルーキー応援部門...真颯館高等学校(福岡県)

詳細は
「年賀状甲子園」公式webサイト： http://www.kokoro-nenga.com/koushien/

思えば、自分が高校生の頃から比べれば、今の高校生は凄まじく画力があがっています。発表する場も昔とは格段に増えている事も遠因のひとつでしょう。それは決して悪い事ではないはずです。メールで片付ける世代と言われていますが、本当にそうなのだろうか…という疑問が生じます。文字はともかく絵を描く事に関して言えば、昔とは比較にならないほど上手い。みんな自然にイラストや絵が生活に馴染んでいる気がしてならない。メールで片付けるではなく、メールも使うの方が正しいのではないか…と思えます。

年賀状甲子園を何とか4回目まで続けられたのは、スタッフの力と、関わって頂いた協賛関係者、陰に日向に応援してくれた全ての人のおかげとしか言いようがありません。この場を借りて、その全ての方々にお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。

今後の予定ですが
 12月10日(月)〜14日(金) ...日本郵便株式会社・本社1Fロビーにてミニ展示
12月17日(月)〜2013年1月18日(金)...株式会社山櫻ショールーム「サクラテラス」にて展示
全ての応募作品を掲載した作品集(A4サイズ・フルカラー52ページ)を制作し、12月下旬に応募高校に配布。 と、続きます。そして年が明けたら第5回を目指して企画進行開始。

 本当に一年中年賀状に関わる事になってしまったこのごろ。苦しくも有り、楽しくも有り。これは運命というべきなのか、それともこれが自分のミッションというべきなのでしょうか…。

ガラパゴス年賀状にはなりたくない…2013年巳年にリニューアル。

ながらく放置していましたが、ようやく2013年にリニューアルしました。13回目の年賀状となりますが、この2013年とか2014年とか、年賀状を作っていると、だんだん今が西暦何年か、平成何年かが分からなくなってきます。書類書く時も、いつも今平成何年でしたっけ？と聞く始末。聞かれた方は、こいつぼけてんのか？と怪訝な目で見られます。

さて、2013年は、年賀状デザイナー、ほりまさこ氏の登場で、二本立てとなります。これは自分一人では世代をカバー出来ないためです。若い世代がいないと若い世代に訴える事が出来ません。世代には共通の価値観や共有感が存在します。それは同じ雑誌を眺め、同じ音楽を聴き、同じニュースや映画やドラマを見たものだけが分かる、同時代を生きた価値観です。これはいくら背伸びをしても知識として知っていても、相容れる事はありません。たったひとつの言葉や模様で、時代背景までもがよみがえるような共通の言語のようなものだからです。

自分の限界を知る事は、自分の可能性を知る事でもあるのだと思います。孫氏の兵法に出てくる己を知れば…という事でしょう。

既に今年は業務用の年賀状を含めて百数十点の年賀状を作っています。今回のリニューアルは無料のデザイン年賀状のリニューアルですが、実際に作るのは8月から12月にかけての事になります。何事も変化しなければ生き残る事が出来ません。同じ事を延々と続ける事の価値もあるでしょうが、ガラパゴス年賀状になるのは避けたい所です。

そろそろサイト自体のデザインも見直したいとは思いますが、時間が足りません。取り敢えず昨年の踏襲という事になります。幅広い世代の方に来て頂ければと願っています。まずはリニューアルのお知らせまで。

 

年賀状作りの土壇場の傾向に拍車がかかる

まいった。この1ヶ月、全く予想外の事で手を取られ更新出来なかった。ほぼ毎日更新と書きながら出来なかった事が実に残念だった。

 

今も、猛烈にメールが届いている。アンケートとパスワードを合わせると万を超えている。とてもありがたい言葉も頂いているのに、ひとりひとりにお返し出来ないのは大変残念だし、申し訳ない。必ず目を通しているし、もの凄く力を頂いた事をここにご報告します。

 

先日頂いたアンケートから以下のような結果を<a href="http://www.fuyuki-nenga.com/kenkyuu/contents/anq02.html">年賀状研究所</a>にアップ。ギリギリになると燃えるという人が増えている。細かな分析は年賀状研究所を見て頂くとして、本やソフトの進化、或いはネットでのサービスが増えた事で、年賀状を作る苦しみからみんな解放されているようだ。時間が短縮できている為、さらにギリギリにならないと手をつけられない感じだ。 

それは自分も例外ではない。年賀状差し上げますの締切は12月18日だったが、どうしても作る事が出来ない。結果昨日と今日の2日かけてやっと終了。手書きで住所を殴り書きとなってしまった。決して宛名を手書きにした方が心がこもっているとか、そういう次元の話しではなく、宛名を印字する時間と手書きとを天秤にかけて、手で書く方を選んだのが真実だ。

 

宛名ソフトに取り込んで成形していくにも時間が掛かる。その後、頂いたコメントに手書きでコメント書くのが二度手間だったので、一気に書く方を選んだ。もう少し余裕をもってやれば良いのだが、これが人間の弱さというものだろう。

とにもかくにも、ようやく終わり、新しい年を迎える準備が出来た感じだ。来年は頑張って更新しようと思う。

それでは、良い年をお迎えください。

 

メーカーマーケティング担当者殿。年賀状のターゲットは本当は男かもしれない。

年賀状研究所にて、年賀状アンケートの中間結果を発表。2007年と2011年を比較した。もらって嬉しくない年賀状とは何か…を設問したのだが、結果としてアンケートに答えたのは意外にも男性が圧倒的に多かった。何の為にパソコンやプリンタ買ったの？男は年賀状を作る責任があるでしょ…とばかりに、年賀状作りの役割を旦那に任せている家が多いのかもしれない。旦那も年賀状を作る為と称して、パソコンやプリンタを新調している可能性もある。ここは責任をもって作るしかないと言ったところだろうか…。

もらって嬉しくない年賀状の結果は年賀状研究所を見て頂くとして、こういう機会でないと、なかなか新しいものの購入資金が家計から出ないのかもしれない。男もここぞとばかり、新機種の必要性を訴えたりする。メーカーも力が入っている。おそらくこの時期に圧倒的な売上げを占めていると推測される。CMの本数や勢いを見ればそれがわかる。

ただ、ターゲットが財布を握っている女性だと思っていたら、もしかしたら奥さんを説得する男の方がターゲットなのかもしれない。もしそうならばミスマッチが起きている事になる。広告も奥さんを説得できる材料が必要だ。これがあると、こんな事が出来て、結果こうなるぞ…とばかりに奥さんに財布の紐をゆるめるのに役立つキャッチコピーがあれば、男は勇気が出る。

必死でネットを徘徊し、自分の言葉を裏付けるデザインを探し、男を上げる訳だ。そうすると私も間違えていたかもしれない。今年中にこの仮説を立証するアンケートをやってみたいと思う。メーカーのマーケティング担当者さんに是非、結果を見ていただきたいと思う。

 

 

パソコンのポルシェと言われたMacintoshは何処へ

Adobe CSとモリサワパスポートを付けてiMacを2台増やした。iMacよりAdobeCSの方がよほど高い。これまでに一体何台買ったかすでに覚えていない。納品書見て昔を思い出した。初めて買ったのは18年〜19年前になるが、当時支払った金額に比べると随分安くなったなあ…といのが正直な感想だ。Macintoshと13インチモニタとメモリだけで、今回のiMacのセットが何台も買える。初めて見積もりを取ったのは20年以上前になるが、モノクロモニタと2fxと、カラープリンタのセットで1500万円の見積もりが来て、「買えるわけないやろ！」と思ったことを思い出す。

結局、1〜2年待ってから買った。プリンタはモノクロになったが、それでも300万近く掛かった。清水の舞台から飛び降りるつもりで買った。メモリに至っては1MB=1万円だった。MOのメディアは128MBで1万円だった。その恨みがあって未だにそのメディアは置いてある。最初のMacintoshは、4年前の引っ越しの時に、さすがに捨てたが、まだ元気に動いていた。1MB=1万円のメモリは捨てたくなかったが、役に立たないので仕方ない。14〜15年経っても動いていることにいたく感動したが、ごめんといってリストラさせてもらった。

不思議なことに借金を山ほど抱えた人ほど尊敬を集めた。安くなったMacintoshを買った人は、つい最近のユーザーやろと蔑まれた。Macを買った時の残りの借金で、新しいMacが何台も買えると言う人がいたら、普通はアホか…と思われるのだが、当時はみな、それは凄いな〜と言いつつ尊敬の念を抱いた。よくよく考えれば実におかしな話しだ。借金トッシュと言われたゆえんだ。しかも借金抱えている人間は、みな貧乏人だった。自分もそうだった。不思議な世界だった。この時のことを書き出したら何時間でも書き続ける事が出来るので、さらっと終えたい。

今年も、壊れたMacintoshを3台捨てたが（修理すれば出来ないことはなかった）会社の前に置いたら1時間たたずに無くなっていた。未だに人気があるのか…。安くなってから、あまりMacintoshに思い入れはなくなってしまった。感覚的にはポルシェからインドの軽自動車になったようなものだ。壊れたら買い直そうと思ってしまう。会社には遂にOS9の動くMacintoshは、サーバーに使っている1台だけだ。

スティーブジョブスもいなくなり、DTP黎明期の当時の事は全て、今は昔のお話になってしまった。嗚呼…。